坐骨神経痛の原因を知って
効果的に改善する
年齢を重ねると、これまでになかった症状に悩まされることも増えてきます。
坐骨神経痛もその1つとして挙げられるのではないでしょうか。
坐骨神経痛は疾患名ではなく、坐骨神経に沿って生じた痛みやしびれなどを総称したものになります。
坐骨神経痛は放っておくとほかの疾患を引き起こす可能性もあるため、早めの改善が大切です。
ここでは、坐骨神経とはどこにあるのか、なぜ症状が起こるのか、具体的な改善や対策はどのようにしたらよいかについてご説明します。
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目次
坐骨神経痛が起きるメカニズムと主な症状
坐骨神経は身体の内部にあるため、どのような働きをしているのかご存じではない方もいらっしゃるかもしれません。
まずは坐骨神経がどのようなものかを知り、症状が起こるまでの流れを知っていきましょう。
原因を理解することは、正しい対策や緩和の方法を行うことにも繋がっていきます。
坐骨神経痛と似ている腰や神経の症状や、よくある疾患についてもあわせてご紹介します。
坐骨神経の役割
坐骨神経は、腰から足にかけて長く伸びている神経です。
お尻にある坐骨という骨から、周辺にある梨状筋(りじょうきん)という筋肉の間を通って足の後ろ側を伝っています。
足先は枝分かれしており、末梢神経の中でも最大のものです。
人体の中で最も太く、その太さは5〜9mmほどで長さは1mにも達します。
末梢神経は脳と脊髄からなる中枢神経と身体の各部を結び、身体の運動や感覚にかかわる重要な神経です。
3つの神経から構成されており、それぞれの神経の役割は次の通りです。
・運動神経
主に、身体を自由に動かす役割を担います。
・知覚神経
視覚や触覚など、物事を知覚する五感を司ります。
・自律神経
ストレスによって興奮や鎮静を繰り返す、体温や内臓機能などを調整する神経です。
坐骨神経痛の主な原因
骨盤周りの筋肉の柔軟性が低下すると梨状筋が硬くなり、坐骨神経が圧迫や刺激を受けて引っ張られることがあります。
これが坐骨神経痛で、痛みやしびれといった症状の原因となるのです。
腰痛に続いて発症することが多く、主に坐骨神経が伸びているお尻・太ももの後ろ・足先・すねに違和感が生じます。
また、梨状筋をはじめ筋肉の硬さは血行不良の原因となります。
血流が不足すると細胞に酸素が行き渡らず、酸欠状態となって痛みを引き起こすことも特徴です。
坐骨神経痛は神経から起こる痛みですが、その背景には筋肉や血流にトラブルが起きていることが考えられます。
そのほかに考えられる原因は次の通りです。
・病気による神経の圧迫
脊柱管狭窄症、腰椎ヘルニアといった疾患によって坐骨神経が圧迫されていることがあります。
これらの疾患が影響して坐骨神経痛を引き起こしている場合もあるのです。
・筋緊張による圧迫
坐骨神経の周囲にある筋肉が緊張することで神経が圧迫を受け、痛みを生じさせているケースです。
梨状筋症候群もその1つと言えます。
坐骨神経痛の主な症状
坐骨神経痛は、中年層の男性に多く発症するとされています。
加齢が主な理由として挙げられ、重労働や喫煙も要因ではないかと言われています。
初めはピリピリとした痛みが特徴的で、適切な処置を行えば1〜2週間ほどで痛みが軽減していくケースが多くなっています。
次のような症状があるときは、坐骨神経痛の可能性が高いです。
・お尻から太ももの後ろにかけて、ピリピリとした痛みがある
・ふくらはぎや足裏にまでしびれがある
・長い時間時間立っていることがつらい
・長い時間座っていることがつらい
・痛みが出て歩けないことがある
・腰を反らすと下肢にしびれがある
坐骨神経痛の原因となる疾患
坐骨神経痛と関連のある疾患として、次のようなものが挙げられます。
・腰部脊柱管狭窄症
神経をおさめている脊柱管の内面が狭くなり、腰の痛みや下肢のしびれを引き起こしたものです。
椎間板ヘルニアがさらに悪化するとこの状態になることがあります。
・腰椎椎間板ヘルニア
ぎっくり腰と間違われることも多い疾患です。
背骨のクッションのような役割をしている椎間板という軟骨が、身体の後方または後ろの側方に突出して神経を圧迫することで発症すると考えられています。
・梨状筋症候群
骨盤の出口部分で、何らかの原因により坐骨神経が梨状筋の圧迫や刺激を受けて痛みが起きている状態だと考えられています。
腰椎椎間板ヘルニアや腰部脊柱管狭窄症に比べると、まれな疾患と言われています。
・脊椎や脊髄のがん
脊椎や脊髄にがんが転移すると脊椎・脊髄腫瘍となります。
骨や腰、背中の痛みがあり、手術が必要です。
・骨盤内のがん
骨盤内腫瘤、大腸がん、子宮頸がん、直腸がん、卵巣がんなどがこれにあたります。
該当の部位に痛みや違和感があり、手術を要します。
坐骨神経痛の3つのタイプ
坐骨神経痛は、原因によって3つに分類することができます。
・根性坐骨神経痛
坐骨神経の付け根が圧迫されて痛みが起きている状態です。
・梨状筋性坐骨神経痛
梨状筋による神経の圧迫によって痛みが起きている状態です。
・症候性坐骨神経痛
神経の圧迫がないため原因不明とされるものです。
内科的なものが要因ではないかと言われています。
坐骨神経痛の対処と予防に役立つ方法
神経痛と聞くと、どのように改善したらよいかイメージが湧きにくいかもしれませんが、原因となっている筋肉の緊張をほぐして血流を促す点では、肩こりや腰痛などの改善方法と共通している部分もあります。
具体的な方法をいくつか挙げていますので、ぜひ参考にしてみてください。
また、すでに坐骨神経痛に悩んでいる方がこれ以上悪化させないための対策も重要です。
発症や再発を防ぐために自分で行える方法についてもご紹介します。
坐骨神経痛の対処法
坐骨神経痛の適切な対処をするためには、状態に合わせたケアが必要です。
痛みが続いている期間は安静にして過ごし、痛みが緩和して動けるようになってきたら徐々に体操やストレッチなどを行って改善をめざしましょう。
・ストレッチ
ストレッチをすることで硬くなっていた筋肉を弛緩させ、血流を促します。
座り仕事が多い方はお尻の筋肉が硬くなりやすいため、継続的にストレッチをしましょう。
仰向けになり、片足を曲げて外くるぶしをもう一方の膝の上に乗せます。
その状態で足が乗った膝を胸に引き寄せるようにするとお尻の筋肉を伸ばしやすくなります。
お尻と床でゴルフボールを挟んで、筋肉をほぐすのも効果が期待できる方法の1つです。
少し動かしてみながら、気持ちよく感じられる部分を探してみましょう。
寝ながら、あるいは椅子に座ってもできる簡単なマッサージ方法として役に立ちます。
・痛みの伴わない軽い運動
ウォーキングや体操といった軽い運動は、筋肉量のアップに繋がります。
身体を強くひねったり曲げたりするのは極力控えましょう。
脂肪のつきすぎも坐骨まわりの動きを妨げるため、肥満気味の方はダイエットにも取り組んでみてください。
・入浴などによる保温
保温することで筋肉が弛緩し、血流の確保に繋がります。
入浴をし、スープなど温かいものを飲んで身体の内側からも温めましょう。
冷たい食べ物や飲み物は内臓を冷やすので、なるべく控えることがおすすめです。
・安静にする
重いものを持つ、激しい運動をするなどの行動はなるべく避けましょう。
寝るときは痛みのある部分を上にすると圧迫を軽減しやすくなります。
膝を曲げて背中を丸くすると、足の重みが腰に与える負担も軽減できます。
・コルセットなどによる負担の軽減
腰のサポートに特化したコルセットや腰痛ベルトも、腰の動きを少なくすることに役立ちます。
動きを抑えて安静を保ちたいときに使ってみると効果が期待できます。
坐骨神経痛の予防
睡眠・食事・運動のバランスを整え、健康を保つことが坐骨神経痛を予防する近道です。
・日常的な運動
筋力をアップさせ、筋肉や靭帯を柔軟にする運動は予防の効果が期待できます。
簡単な運動を日頃から取り入れ、長時間の同一姿勢を避けるようにしましょう。
・腰回りや下半身、背部の筋トレ
筋力は加齢でどうしても衰えていきます。
なるべく筋肉量を保てるように、筋力トレーニングを行ってみてください。
特に、腰回りや背部の筋トレは姿勢を整えて身体のバランスを整えるためにも役立ちます。
下半身の筋力もアップさせ、坐骨神経を取り巻く筋肉の強化を図りましょう。
・生活リズムの改善
食事の時間が不規則だったり、夜更かしが習慣化していたりしませんか。
生活習慣が乱れてストレスが溜まっていると、身体が緊張して筋肉が硬直していることがあります。
忙しい方もできる限り生活のバランスが保てるよう心がけてみてください。
・睡眠
睡眠不足になっている身体は回復スピードが落ちているため、疲労が蓄積しやすくなってしまいます。
忙しくて睡眠が足りていない方、日中に眠気がある方は、なるべく6〜8時間の健康的な睡眠を取るように意識してみてください。
また、寝方は横向きやうつ伏せよりも仰向けのほうが圧迫感なく身体を解放しやすくなります。
寝苦しさを感じるときは枕やマットレスが合っていない可能性があるため、一度見直してみてもよいかもしれません。
・食事
糖質のとりすぎ、酸化した油のとりすぎは血液循環が悪くなるため控えましょう。
内臓の負担を少なくするためにアルコールやたばこをできるだけ控え、冷たいものを一気に飲まないように心がけてみてください。
・小まめに水分を補給する
血流を促すために小まめに水分補給することをおすすめします。
カフェインが入っているコーヒーやお茶は身体の水分を外に出す働きがあり、逆効果となるためノンカフェインの飲料を選びましょう。
内藤接骨院の坐骨神経痛アプローチ方法
●波動テープ療法
バランスを整える事で、血流や呼吸を整え、筋肉の緊張など緩和する事で、結果として出ている”痛み”や”違和感”を改善していきます。
●手技
固くなっている筋肉に対して、直接刺激をしゆるめていきます。
筋肉がほぐれることで血流の確保、私生活で身体についた身体のクセなどを改善します。
●ウォーターベット
水の噴射により全身をほぐしていきます、優しい刺激なので受ける際に緊張しずらく、リラックス効果や血流の改善効果があります。
●干渉波
こり固まっている部分に対して電気刺激による収縮と拡張を起こし、血流や緊張を改善し
著者 Writer
- 内藤 寛人
- 【生年月日】 1987.11.28
【血液型】 A型
【出身地】 神奈川県茅ケ崎市
【保有資格】 柔道整復師
【趣味】 ゲーム
▼患者様へメッセージ
テキストが入ります。
施術一覧
MEDICAL
保険施術
施術には「保険施術」と「自由施術」という2つの種類があり、一部の症状では保険が適用されます。
どのような症状で保険施術を受けられるのかについて、自賠責保険・労災保険ともあわせてご紹介しています。
波動テープ療法
波動テープ療法はオリジナルのテープを使用することで、不調の出ている部分に働きかけていきます。
捻挫や打撲といったケガや原因の分からない慢性的な不調にも効果が期待できます。
干渉波療法
干渉波療法は電気を使用した物理療法の1つですが、ピリピリとした電流の感覚が少ないことや、深く広い範囲に作用するという特徴があります。
首や肩のこり、腰や膝の痛みといった慢性症状も効果が期待できます。
ウォーターベッド
ウォーターベッドはマットレスの部分を水で満たした特殊なベッドになり、通常のベッドはスプリングの弾力で身体を押し上げているのに対し、ウォーターベッドは水の浮力で身体を支えます。
痛みやこりを取り除く効果やリラックス効果が期待できます。
手技療法
手技療法は薬や器具などを使用せず手で行う施術になります。
筋肉の硬さをほぐし緊張を取り除きながら動きをよくするとともに血流を促します。
慢性症状にお悩みの方におすすめです。
交通事故施術
交通事故はいつどこで起こるかわからないものです。
このページでは「交通事故のよくあるケースと主なケガ」「交通事故施術の内容」「交通事故に遭ったときの対処の流れ」をご紹介しています。
万一のときにも落ち着いて行動できるよう心がけましょう。
固定療法
固定療法は患部の症状に応じた適切な固定をして、回復を試みる処置のことです。
包帯やベルトなどを使用して固定するため動かしても痛みを感じにくく安静を保てるのが特徴です。
予防や再発防止の効果も期待できます。
当院のご紹介
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内藤接骨院
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