膝の痛みが起こる
仕組みと原因別の対処法を知る
膝の痛みは立ったり歩いたりといった日常動作に影響し、不便さやつらさを感じることの多い症状です。
膝の痛みの中でも、変形性膝関節症の自覚症状がある方だけで国内に1,000万人いると言われています。
加えて、膝の痛みは軽い運動や日常の動作でも生じるため、中高年だけでなく若い方であっても発症する場合があることを知っておきましょう。
ここでは、膝の痛みを生じる主な疾患、原因別の対処と予防の方法についてご紹介します。
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目次
こんなお悩みありませんか?
- スポーツ障害を抱えていて膝に痛みがある
- 膝の痛みの原因を知って緩和したい
- 慢性的な膝の痛みの原因がわからない
- 手術をせずに膝の痛みを改善したい
膝の痛みの原因とよくみられる疾患
まずは膝の構造や役割を知り、痛みの起こる原因や主な疾患についてみていきましょう。
膝の痛みは病気によって引き起こされる場合と、そうではない場合があります。
スポーツで負荷がかかって生じることも多い膝の痛みですが、日常の動作や加齢などが原因となっていることも多いです。
具体的にはどのような原因があるかご紹介します。
膝の構成と役割
膝は太ももとふくらはぎを繋ぐ関節です。
太ももの前側にある大腿四頭筋が「膝のお皿」と呼ばれる膝蓋骨を支えていて、膝蓋骨・太ももの大腿骨・すねの脛骨の3つの骨が組み合わさることで膝が形成されています。
蝶番のような役割を担って、足を曲げたり伸ばしたりするときに使われるため、私たちの日常動作には欠かせません。
膝の痛みを訴える方は、中高年や高齢者に多いというイメージが先行しているかもしれません。
しかし、比較的若い方でも同じような症状が出ることがあります。
特に、走る・蹴る・跳ぶといったスポーツでよくみられる動きは膝に負荷をかけやすいため、年齢が若くても症状が出るリスクが高いと言えます。
膝の痛みの原因
膝の痛みは、膝の骨や靭帯といった組織に、何らかの異常が起きていることで発生するケースがよくみられます。
疾患として名称が付いているものもありますので、膝が痛いと感じたときにはどのような病気が疑われるか確かめてみましょう。
・変形性膝関節症
膝の軟骨がすり減って変形し、痛みが生じている状態を指します。
変形を引き起こす主な原因は、筋肉量の低下、肥満、姿勢不良による膝関節への負荷などが考えられています。
悪化するとO脚など足の変形が進み、歩くときの激痛や歩行そのものに困難を生じて介護が必要になることもあります。
・半月板損傷
膝関節内にある半月板という組織が損傷している状態です。
スポーツなどによる反復外力や、急な大きい外力がかかったときに半月板は損傷しやすいと言われています。
・膝関節靭帯損傷
膝の靭帯が損傷を受けている状態を指します。
スポーツや交通事故などによる急な大きい外力や負荷がかかったときに生じやすい外傷の1つです。
・関節リウマチ
関節が炎症を起こして骨や軟骨を破壊し、痛みが発生している状態です。
原因には免疫異常や遺伝的な要素もあり、膝の痛み以外には、熱を持った腫れ・赤み・むくみ(浮腫)が出ることもあります。
「膝に水が溜まる」という表現がありますが、ここでいう水とは関節液のことを言います。
関節リウマチでは関節液が膝に溜まる症状もみられることがあります。
膝の痛みを引き起こす要因
膝の痛みの原因は主に二種類に分けられ、病気による場合とそれ以外の場合が考えられます。
病気による場合では、変形性膝関節症、半月板損傷、膝関節靭帯損傷、関節リウマチといった疾患が進行していることもあります。
早めに医療機関へ行き、適切な処置を受けることが必要です。
病気以外に原因がある場合
主な原因には、内転筋(太もも内側の筋肉)の働きが悪くなることによって他の筋肉に負荷がかかり、関節の動きが鈍くなることが考えられます。
筋肉の働きを弱める要因には、次のようなものがあります。
・スポーツによる酷使
試合や練習で身体を酷使している方に多い要因です。
運動時の動作によって膝に大きな外力がかかったり、疲労が蓄積したりすると膝の痛みを発するリスクは高くなります。
・運動不足
運動のしすぎが痛みの原因になることもあれば、逆に運動不足が痛みを引き起こしていることもあります。
日頃から運動量が不足していると、筋肉が衰えてしまい関節の動きが悪くなる場合があるのです。
筋力が十分ではないために歩くときの衝撃を十分に吸収できず、膝に負担がかかりやすい状態になっていると言えます。
・加齢
年齢による筋肉の衰えも要因の1つです。
年齢を重ねると、どうしても若いときより筋肉量が減っていくことがあります。
筋肉量が減ると動くことが億劫になり、ますます運動量が減って筋力ダウンに陥ってしまうという悪循環にも注意が必要です。
・間違った身体の使い方
立ち方や歩き方にくせがあり身体を正しく使えていないために、膝に負荷がかかることがあります。
スポーツのフォームに間違いがある場合も、正しくない身体の使い方が習慣化してしまっているため膝の痛みに繋がりやすいです。
・肥満
肥満の傾向がある方も膝の痛みを訴えることがあります。
膝には上半身の重さが伝わるため、体重が増えると膝にかかる負担も増加することになるのです。
適切な体重になるよう、ダイエットをして健康的な体型を保つようにしてみてください。
症状の原因別にみる膝の痛み対策
高齢の方やスポーツをしている方は、膝の痛みと付き合わなければならないかというと、そんなことはありません。
膝の痛みが生じてしまったときの対処法を知り、原因に合わせた適切なケアができるようにしましょう。
あわせて、膝の痛みを予防する方法もご紹介いたします。
予防のための運動やストレッチは継続的に行うことが大切です。
慢性的な痛みがある方も参考にしてみてください。
膝の痛みの対処法
適切な対処法は、膝の痛みの原因によって異なります。
何が原因で膝の痛みが発生しているかを見極め、正しい処置を行いましょう。
●変形性膝関節症
痛みが出ない範囲で、ストレッチや軽度の運動をしましょう。
膝の変形が進行することを抑え、膝そのものが動かなくなってしまうことを予防します。
ただし、強い痛みがある場合は無理に動かさないようにしてください。
●半月板損傷、膝関節靭帯損傷
受傷直後は、アイシングをして安静に過ごすようにしましょう。
・安静にする
痛みが発生してすぐの間は、とにかく痛みの少ない姿勢で安静にすることが大切です。
無理に動かさないようにし、寝るときは横向きになって足を軽く曲げると楽な姿勢を取りやすくなります。
・患部のアイシング
炎症が強い状態ですので、アイシングをして痛みを鎮めましょう。
このとき氷を直接当てずに、氷嚢やアイスノンなどを使うようにしてください。
患部が熱を持っているときは湿布などを使うこともおすすめです。
●関節リウマチ
リウマチも安静にすることが大切です。
仕事や家事などやることがあっても、無理をせず身体を休めることを最優先にしましょう。
●病気が原因ではない場合
膝まわりの筋力不足や負荷が原因になっていることが考えられるため、まずはそれらを解消しましょう。
対処だけでなく、予防にも役立ちます。
・正しい身体の使い方を身につける
身体の使い方にくせがついていると、姿勢が乱れて膝に負荷のかかりやすい状態になってしまいます。
無理な姿勢で身体に余分な力が入っていたら意識して脱力をするなど、日常生活で身体の使い方を見直してみましょう。
・ストレッチ
下肢全体、特に膝関節まわりの筋肉を柔軟にしましょう。
脚の後ろ側を伸ばす長座体前屈、寝た状態で膝を曲げて太ももの前側を伸ばすストレッチは下肢をバランス良く伸ばす効果が期待できます。
膝の痛みの予防法
・日常的な適度な運動
運動が苦手な方も、簡単なことでよいのでチャレンジしてみてください。
普段歩くときも、階段の昇り降りや坂道の歩行をして、下肢の筋力をキープしましょう。
ただし膝を曲げる動作が必要なため、少しでも膝に痛みや違和感のあるときは無理をしないことが大切です。
まずはできる範囲から始め、慣れてきたら体操や軽いスポーツも習慣にしていくと、加齢による筋力ダウンの防止にも役立ちます。
・膝周辺の筋トレやストレッチ
筋力トレーニングやストレッチを継続して行うことは、膝の痛みの予防に役立ちます。
特に膝まわりや下肢全体の筋肉を十分に強化することで関節を支える働きがアップし、膝に負荷をかけにくくなるのです。
また下肢だけでなく、体幹の強化も膝痛の予防に効果的です。
体幹を鍛えることで正しい姿勢を保つ筋力が身につき、膝に負担のかかる状態を改善することに繋がります。
身体の軸が強くなるため、スポーツでの転倒やケガを予防する効果も期待できます。
・スポーツ後のケア
スポーツをする方は運動の前だけではなく、運動の後にも入念にストレッチをしてクールダウンしましょう。
身体を酷使していてもきちんとケアができていると、膝の痛みや病気のリスクを下げることができます。
・生活習慣の改善、ダイエット
睡眠や運動の時間を確保し、健康的な生活をめざしましょう。
1日3回の食事を規則正しい時間にとり、栄養バランスを整えることも大切です。
特に食事の管理は、太りすぎて肥満になっている方は、ぜひ取り組んでほしい予防法の1つです。
BMI値をチェックして、自分の身長に対する適切な体重を正しく知りましょう。
適正体重を超えている方は、健康的な体重をめざしたダイエットに取り組むことで、膝の痛みのリスクを少なくしていくことが大切です。
・長時間の正座やしゃがみ仕事を避ける
正座やしゃがみ動作はどちらも膝を曲げる姿勢のため、膝に負担のかかる状態と言えます。
たとえば家事でアイロンがけをするときは、立ったまま使えるアイロン台を用意してみるなど、膝を曲げている時間が少なくなるように工夫してみてください。
内藤接骨院の【膝の痛み】アプローチ方法
●波動テープ療法
バランスを整える事で、血流や呼吸を整え、筋肉の緊張など緩和する事で、結果として出ている”痛み”や”違和感”を改善していきます。
●手技
固くなっている筋肉に対して、直接刺激をしゆるめていきます。
筋肉がほぐれることで血流の確保、私生活で身体についた身体のクセなどを改善します。
●ウォーターベット
水の噴射により全身をほぐしていきます、優しい刺激なので受ける際に緊張しずらく、リラックス効果や血流の改善効果があります。
●干渉波
こり固まっている部分に対して電気刺激による収縮と拡張を起こし、血流や緊張を改善します。
著者 Writer
- 内藤 寛人
- 【生年月日】 1987.11.28
【血液型】 A型
【出身地】 神奈川県茅ケ崎市
【保有資格】 柔道整復師
【趣味】 ゲーム
▼患者様へメッセージ
テキストが入ります。
施術一覧
MEDICAL
保険施術
施術には「保険施術」と「自由施術」という2つの種類があり、一部の症状では保険が適用されます。
どのような症状で保険施術を受けられるのかについて、自賠責保険・労災保険ともあわせてご紹介しています。
波動テープ療法
波動テープ療法はオリジナルのテープを使用することで、不調の出ている部分に働きかけていきます。
捻挫や打撲といったケガや原因の分からない慢性的な不調にも効果が期待できます。
干渉波療法
干渉波療法は電気を使用した物理療法の1つですが、ピリピリとした電流の感覚が少ないことや、深く広い範囲に作用するという特徴があります。
首や肩のこり、腰や膝の痛みといった慢性症状も効果が期待できます。
ウォーターベッド
ウォーターベッドはマットレスの部分を水で満たした特殊なベッドになり、通常のベッドはスプリングの弾力で身体を押し上げているのに対し、ウォーターベッドは水の浮力で身体を支えます。
痛みやこりを取り除く効果やリラックス効果が期待できます。
手技療法
手技療法は薬や器具などを使用せず手で行う施術になります。
筋肉の硬さをほぐし緊張を取り除きながら動きをよくするとともに血流を促します。
慢性症状にお悩みの方におすすめです。
交通事故施術
交通事故はいつどこで起こるかわからないものです。
このページでは「交通事故のよくあるケースと主なケガ」「交通事故施術の内容」「交通事故に遭ったときの対処の流れ」をご紹介しています。
万一のときにも落ち着いて行動できるよう心がけましょう。
固定療法
固定療法は患部の症状に応じた適切な固定をして、回復を試みる処置のことです。
包帯やベルトなどを使用して固定するため動かしても痛みを感じにくく安静を保てるのが特徴です。
予防や再発防止の効果も期待できます。
当院のご紹介
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内藤接骨院
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